世界に名の知られたワインの権威で評論家、故アレクシス・リシーヌ氏が1951年に取得して育て上げたシャトーとして知られています。
リシーヌ氏はブドウ畑を3倍の広さに拡大し、広範囲な改良プログラムに着手し、今ではマルゴーのアペラシオン中に何十もの区画が広がっています。
畑の改植と拡大を続けた結果、飛躍的に品質が向上。1990年からはミシェル・ロランをコンサルタントに迎え、よりマルゴーらしい柔らかなスタイルのワインとなっています。
アレクシス・リシ―ヌ氏は、亡くなる1989年までこのシャトーで暮らしていました。
ステンレスタンクやコンクリートタンクを使用していて、手摘みによる丁寧な作業が行われています。
タンニンはしっかりとしていますが、しなやかで熟成は早いものの、8〜12年は熟成できるポテンシャルがあります。
カシスをジャムにしたような甘みを感じる果実の香りや、さまざまなスパイスが混ざり合ったアロマ、タバコ、燻製香などの多面的な顔を持つ、非常に華やかなワインです。
ブドウの完熟感に溢れ、瑞々しくピュアな味わいは、ボルドー愛好家ならずとも一度はお試しいただきたい逸品です。